浜たかやという作家の通称“太陽の牙シリーズ”(或いは“ユルンシリーズ”)という一連の作品群を探していましたが、どうやら復活していたようです。古代中央アジア風世界を舞台にした連作群で、児童文学にしては重厚な作風でした。読んだ当時はびっくりしたものです。前作で典型的な少年英雄だった人物が、次作では老王となって陰謀の果てに殺されてしまうのですから。建石修志という方が描いている幻想的なイラストも印象的です。建石修志氏のHPは「ケルビムの五月商会」、天使とかアリスとか、人形とかが好きな友人(複数)には堪らないつくりかと思われます。“太陽の牙シリーズ”、注文しようかなぁ。
「Diary 2003」カテゴリーアーカイブ
2003/12/14
久々に高羅佩を更新、っと。
イラクのフセイン元大統領が拘束されたようですが、テロが無くなるかどうかは半々かなー、という感想。テロ活動はこの人の指示に関係なく行われていたようですし、逆に反米勢力がアルカイダに合流して統一された組織となる可能性も否定できません。
イラクの人たちにとって、治安が良くなるのが一番大事なことですから、これからアメリカはそっちに注力してもらいたいものです。飽きずに冷めずに、一つずつ地道に信用を築いてゆく。それが、今のアメリカにはとても必要なことです。
それにしても吉良上野介みたいだ、と思ったのは私だけか?
NHK特集の『文明の道』を見ました。今回はモンゴル帝国がテーマ。すげー、知ってる人しか知らないサイード・アッジャル(賽典赤贍思丁)を取りあげてるよー!!!(所謂『東方見聞録』に出てくるNescradinことナスールウッディーンの父親ね)と、まぁ驚いたのはここくらいでして‥‥言っていることは割と知られていることでしたね。クビライが海に関心を持っていたとか、投石機のこととか、海上交易の仕組みとか、ペストのこととか(補足すると、モンゴルと海上貿易の関係は、戦後少しして出版された山本達郎先生の著作で既に述べられています。私の知る限り、ですが)。
2003/12/13
引っ越ししてからの野望(?)の一つ、「ぶり大根」を制作しました(笑)。ぶり大根は是非とも挑戦してみたかった料理です。案の定かなり大量になってしまったことで、きっとあと数日は食卓にこれが並ぶでしょう。
2003/12/12
半月遅れた11月の給料も無事振り込まれ、美味いものをたらふくいただきました。という訳で、勧君更尽一杯酒を更新。友人T、絶対に行くように(笑)。
自民党元幹事長のN中氏は結構好きです。隠退してしまったのが惜しいくらい。超強力なハト派で“間違って自民党に入党してしまった共産主義的人間”というあたりが一本筋が入っていてカッコイイです。腹黒いところも、まぁ、そうでなければ政治家は務まらんよね、という感じで(こんなところを監視するのは国民の義務さ)。
ちなみに省のお役人に好感を持たれているのが共産党というのが面白い。つまりは国会や役所への問い合わせで、きちんと手順を踏んで筋道建てて質問してくる党なのだそうだ。他党が思いやられますが、逆にイレギュラーな質問でボロが出たりするわけで、そのあたり議員さんはバランスをとって国会を運営してもらいたいところですね。
読書:フレイザー『金枝篇 下』(6日目。罪食いという習俗は興味深いです)
2003/12/10
今日は休日、大英博物館展に行って来ました。それなりに良いものが展示されているのですけれど、2時間並んであの内容はコストパフォーマンスが悪いなぁ、と思いましたね。やっぱり直接大英博物館に行った方がよさそうです。
読書:長谷部楽爾監修『世界やきもの史』(並びながら読了。イスラーム圏の章があるのは嬉しいです。ただ、東南アジアやアフリカがやっぱり弱いなぁ)。
2003/12/09
灼けそうな月光の夜ですね。見上げるとまぶしい。そのまぶしさが天体の遠さを不思議と実感させます。
火星に“のぞみ”はとどかなかったのかぁ。
『日経サイエンス』に衝突する銀河同士のエネルギーによって、爆発的に生成された若い球状星団についての記事が載っていました。銀河の中心では巨大ブラックホールが活性化し、凄まじい数の星が誕生するのは、もうおなじみのドラマになりつつあります。ですが、衝突のシミュレーションを見て、いつもはじき飛ばされてしまった星のことを考えます。そこには惑星があって、もし知性体がいたらと想像するのです。何十万年かの間に離れ遠ざかり、やがて消えゆく歪んだ銀河を見上げ、明るく輝けるものは自分たちの太陽だけ、それもいつかは暗く萎んでしまうという状況で、彼らは何を考えるのだろうか、と。
読書:フレイザー『金枝篇 下』(5日目。聖獣を殺す意味について)、先月の『日経サイエンス』(読了。ウィルスによる癌治療の試みと“デルフォイの神託”の地質学的検証の記事が面白かったです)。
2003/12/08
きたみりゅうじの『SEのフシギな職場』が出版されていました。面白かった『SEのフシギな生態』の第二弾ですね。前作の面白さは同業者にとってイタすぎる(笑)という点に集約されますが、今作は立ち読みした限り、勤め人にとってイタすぎる(笑)本になっているようです。上司に悩んでいる人、部下に悩んでいる人にお薦めです。マンガにも味があっておもしろいですよん。ただし、読んでいる自分も必ずどこかでこの本『~職場』に出てくる困った上司・部下のように他人を悩ませていることをお忘れなく。
書院で書くべきことをここ↑で書いてどうするよ‥‥‥ま、いいか。
読書:フレイザー『金枝篇 下』(4日目)、新谷忠彦編『黄金の四角地帯』(1/3ほど読んでしまいました)
2003/12/07
Frifot のライブに行って来ました。当日チケットも、良い席もゲットし、北欧トラッドを堪能してきました。ピアノの反響を利用する楽器演奏のテクニックの面白さもさることながら、牧牛を呼ぶ時に使用する唱法クゥーラの金切り声は圧倒的な迫力です。いいものを聴いたなぁ(うっとり)。
読書:フレイザー『金枝篇 下』(3日目)
購入:新谷忠彦編『黄金の四角地帯』(近所の古書店で5000円じゃ、買うしかないでしょう)
2003/12/06
地震対策用突っ張り棒を購入して取り付けました。4つで1万円だなんて結構高い道具ですが、まぁ、安心料と思いましょう。とりあえず1分保てば十分なのですし。
2003/12/05
はー、とうとう来ました。火中の栗という噂のプロジェクト投入の話。しかも「殆ド私ガ専任デスカ!?」と耳を疑いたくなるような状況。ミーティングで話を聞けば聞くほど、3ヶ月後の自分の胃が心配になります。
ついでに、会社の株価がとうとう某国有化A銀行に負けました(激冷)。マネーゲームって恐いね。ていうか、またぞろ給料の心配が‥‥。
まぁ、そんなこんなでここ数日は全然ついていませんが、「なにか良いことないかな」と受け身の姿勢にはいるのも悔しいので、今度の日曜日に行こうかどうか迷っていた某所に行ってみることにしました。いいことは自分から押しかけてみなければ、駆け足で逃げてしまいますからね。
読書:フレイザー『金枝篇 下』(2日目。穀物霊のくだりは面白いです)