2003/12/09

灼けそうな月光の夜ですね。見上げるとまぶしい。そのまぶしさが天体の遠さを不思議と実感させます。

火星に“のぞみ”はとどかなかったのかぁ。

『日経サイエンス』に衝突する銀河同士のエネルギーによって、爆発的に生成された若い球状星団についての記事が載っていました。銀河の中心では巨大ブラックホールが活性化し、凄まじい数の星が誕生するのは、もうおなじみのドラマになりつつあります。ですが、衝突のシミュレーションを見て、いつもはじき飛ばされてしまった星のことを考えます。そこには惑星があって、もし知性体がいたらと想像するのです。何十万年かの間に離れ遠ざかり、やがて消えゆく歪んだ銀河を見上げ、明るく輝けるものは自分たちの太陽だけ、それもいつかは暗く萎んでしまうという状況で、彼らは何を考えるのだろうか、と。

読書:フレイザー『金枝篇 下』(5日目。聖獣を殺す意味について)、先月の『日経サイエンス』(読了。ウィルスによる癌治療の試みと“デルフォイの神託”の地質学的検証の記事が面白かったです)。