Diary 2003」カテゴリーアーカイブ

2003年の日記。

2003/01/26

世界中で“スラマー”というワームの被害が広がっているようです。とはいっても、去年公開されたセキュリティホールを利用したワームだそうで、パッチをあてていないために被害にあったサーバが多いようです。Windows、UNIX(Linuxも)はセキュリティホールの数に関しては双璧なのですから、普段から用心していないといけないのです。これらの障害はいわば自業自得ってこと。

今日、久々の休暇だった母は、このまま放っておくと家中大掃除を始めそうな勢いだったので、映画鑑賞に誘いました。正月にあまりの混みっぷりに断念したフランス映画『8人の女たち』です。

ストーリーは「一家の主が殺された! おまけに大雪に降り込められて、電話線も切られているし、車も壊された! 関係する女性たちはそれぞれ皆秘密があって、胡散臭い行動をとっているぞ」というミステリーでした。おまけに女達が歌って踊るミュージカル映画です。

女たちは、ゴージャスな妻、優等生な長女、思春期の次女、情緒不安定で堅物な妻の妹、温厚そうな妻の母、享楽的な主の妹、良くできた家政婦、色っぽいメイドという面々で作中、どんどん化けの皮がはがれてゆくのが圧巻(^_^;)。それぞれ衣装がとても素敵です。ただ妻の妹の変貌っぷりは館内中が吹き出していましたが。

ところで、死んだパパって自業自得では? と思うのは私だけじゃなかったようです。

昨日は友人達と新年会。食う・飲む・歌うと三拍子揃って楽しくやりました。ただちょっと、否、かなり飲み過ぎて、今日は頭が痛いです。これもまた、自業自得ですな。ベトナム料理店でワインをグラス2杯、カラオケボックスでカルーアミルクを1杯、地元にできたバーでウィスキー1杯とカクテルのバレンシアとニコラシカ(強烈でむせた)をそれぞれ1杯、アラクを1杯‥‥アルコール度数という尺度なら多分ここ3年で一番飲んだような気がします。

ちなみにアラク(Arak)は北原白秋の「邪宗門秘曲」に出てくる阿刺吉の酒です。バーで飲んだのは“Arak of Bali”で、厳密には中東のお酒である“Arak”とは違うのですが、細かいことは目をつむって、と(笑)。

われは思ふ、末世の邪宗、切支丹でうすの魔法、
黒船の加比丹を、紅毛の不可思議国を、
色赤きびいどろを、匂い鋭きあんじゃべいいる、
南蛮の桟留縞を、はた、阿刺吉、珍陀の酒を。

‥‥うんぬんかんぬん‥‥ってね。

2003/01/24

会社のプロジェクトのトラブルが2つ解決。UNIXのリモートシェル関係と、文字化け問題でした。あと、でかいのが一つ。

読書:シモンズ『エンディミオンの覚醒(上)』(2日目。兄妹的関係は終わりつつあるかな)

2003/01/23

なんだか、妙に忙しいです。なのに~どうしてこんなに夜更かししてしまうのでしょうねぇ。XMLを学習がてら、いじってみたり、ネットサーフィンでインコ画像に和んだり(笑)。

そういえば我が家の鳥たちは、栄養補助剤を飲み水に混ぜはじめて2週間ほどになりました。やってみるものですねぇ。ピンの脚弱が改善されているようです。今朝なんか、ちゃんと弱っていた方の足を軸足にして、のびをしていました。

読書:斯波義信『中国都市史』(読了。社会学や統計を駆使した面白い本でした)、シモンズ『エンディミオンの覚醒(上)』(1日目、とうとう最終段階突入。ネタ的には新しくないけれど、展開と登場人物がとにかく上手いです)

2003/01/19

メールマガジンをGrepで検索し易いよう、テキストファイル化していました。面倒で逡巡していたのですけれど、数百も溜まってきていて相当不便になってきていたのです。

仕方なく PHP のスクリプトを組んで Base64 エンコードされたメールサブジェクトを日本語に変換し、本文部分もJISからShift_Jisに変換してとりあえず処理しました。スクリプト自体はもっさりして野暮ったいことこの上ないですけれど、とりあえずすっきり。

読書:坂本勉・鈴木董『新書イスラームの世界史3 イスラーム復興はなるか』(読了)

2003/01/17

会社に「要はね」を連発する人がいます。「要は」は、印象を強めるために使うのであって、連発するその人には「最初からもっと要領よく喋ればいいのに」とげんなりすることが時々あります。頭の中で物事が整理できなくて、喋りながら纏めているのでしょう。今日も危うく応対がぞんざいになりかけてしまいました(反省)。

「要は」という言葉の頻度は、その人の国語力を推し量れるバロメーターかもしれません。

読書:坂本勉・鈴木董『新書イスラームの世界史3 イスラーム復興はなるか』(3日目。紆余曲折で面白いですが、様々な事件の背後で一体何人の人々が殺され、差別され、故国を追われたかを考えると粛然とします。)

2003/01/16

会社でまたもやPerlプログラミング三昧。PHPも関数が豊富で色々面白いことが出来るのですが、Perlは単体で動作するので、単なる集計やテキストの加工はこっちの方が便利だったりします。

で、今何をやっているのかというと、「5分ごとに出力されるデータから1時間毎の平均値を割り出し、月毎に一覧をCSV形式で出力する」という処理でございます。一見簡単そうですし、実際Excel等の表計算ソフトでも可能なのです。しかし、「ダイナミックに名前が変動する20近いディレクトリに対象となる数十のデータファイルが分散している」ときては、手作業だと発狂してしまいます。そこで、プログラムの出番、と。

まぁ、またこれからGNUPlotとWindowsバッチでも組み合わせて、このCSVデータから自動的にグラフを作成させましょうかね(ささやかな野望)。

プログラマとして低レベルな作業なんですけれど、こういうのは結構楽しい。

読書:坂本勉・鈴木董『新書イスラームの世界史3 イスラーム復興はなるか』(2日目。良い入門書です)

2003/01/15

もう一つのサイトに上げる解題用の資料を読んでますが、全くもって亀の歩みです。とほほ。2日前のように寄り道ばっかりしているし。“ウサギ+カメ”じゃ進まないの当たり前か。

2003/01/13

相変わらず洗夫人、瓦氏夫人など中国南部・南西部の非漢族女性を調べています。北宋を震撼させた儂智高とその母親・阿儂も面白い動きをしていて、なかなか楽しい。いわゆる少数民族の世界は、その昔から、奇々怪々な政治と謀略の駆け引きに彩られています。TVでやっているような“素朴な生活”とは一括りに出来ません。

2003/01/12

「思い立ったが吉日」というわけではありませんが。行って来ました“東京タワー蝋人形館”。まずは玄関から既にロックのグッズや映像がお出迎えしてくれます。ついでにマレーネ・ディードリッヒも。

まずは一般向けのコーナー。

映画俳優から、マリリン・モンローと猿の惑星と七人の侍とターミネーターその他色々が並んだ不思議な群像、宇宙人っぽいガンジー、あまり似ていないアンネ・フランク、ある意味王道の王さん・長嶋さん。毛沢東と蒋介石が絶妙にそっぽを向いて隣同士のコーナーに配置されているのが故意か無作為のなせる業か、おまけっぽい狼男と吸血鬼等々。そして、もちろん蝋人形の元祖・マダム・タッソー。あとベトナムを勉強している者としては外せない(?)ホー・チ・ミン、と。ホーおじさんは尋問を受けているような雰囲気がなんとも言えない。

そして噂のプログレコーナー。‥‥‥‥‥‥いやぁ、すばらしいです。天下の東京タワーにこんなディープな世界があるなんて、世の中捨てたモンじゃないです(笑)。

名作“Inventions for Electric Guitar”がBGMとしてベケベケビロビロと鳴り響くなか、マニア垂涎のポスターとレコードに飾られたプログレロックプレイヤーの蝋人形達がずらりと勢揃い。若かりし頃のクラウス・シュルツ、マニュエル・ゲッチング(アシュ・ラ・テンペル)、キース・エマーソン(エマーソン、レイク&パーマー)、フランク・ザッパ、マニ・ノイマイアー(グル・グル)、ディープ・パープルというあたり。ポスターではエンブリオ、ノイ、カン、クラフトワーク等が目に付きました。ネット情報通りドイツ系が多いですな。そういえばタンジェリン・ドリームは私には見つけられませんでした。

ついでにヘビメタグッズからドイツ語ヴォーグまで並んだカオスなラインナップのショップも覗いて、買い逃していたポポル・ヴーの「ファラオの庭で」を購入しました。 今現在はお腹一杯の感覚です。

そういえば妹のリクエストで『ハリー・ポッターと秘密の部屋』を観に行きました。前作に引き続き、いろいろ伏線が引かれてますねぇ。ハーマイオニーとロンの関係がちょっと気になりますな。妹は結局、原作1作目と2作目を買ってしまいました。今度貸してもらおう。

2003/01/11

JR某駅前のドトールの新人アルバイト君は、はきはきと喋る爽やかな人だった。この店舗はアルバイトまでいつも教育が行き届いていてお気に入りです。隣のエクセシオールはその点でちょっと落ちる。問題は忙しすぎて、時々細かいところに手が回らない時があることかな。余談ですが、同系列店を隣同士で展開するあたり、ドトールも結構無茶やっているように思います。

唐突ですが。東京タワー蝋人形館行きてぇぇぇぇ!!!!!

はぁ、はぁ、はー、ぜー。

えー、何故“東京タワー蝋人形館”なのかというと、あそこはジャーマン・プログレ・マニアの聖地だから。世界でもここくらいですぜ、クラウス・シュルツの蝋人形なんかあるの(笑)。

読書:出久根達郎『御書物同心日記』(読了。ミステリーになりそうでならない、かわされる感覚が新鮮)