Diary 2002」カテゴリーアーカイブ

2002年の日記。

2002/05/14

風邪をひいたかと思ったのですが、大丈夫のようです。

日曜の代休をとりました。代々木の某古書店と神保町でちょっと散財。母校にも行きたかったのですが、教授連がいるのかどうか解らないので、保留。

購入:ヒューガート『鳥姫伝』(中国ファンタジー。知識があって更にそれで遊んでいる感じ)、桜井由躬雄『東南アジア史』(放送大学のテキスト、目次を見る限りなかなか良さそう)、『中越辺界歴史資料選編』上下(掘り出し物1。史料は中国で手に入るものでなんとかしたような感じ)、『中国古代火薬火器史研究』(掘り出し物2。ベトナム胡朝の胡元澄が明代の火器開発に果たした功績を考証している論文有り)、『明季東南中国的海上活動』上編(掘り出し物3。後期倭寇が主。下編が欲しかった‥‥一時期の中国沿海地域の海賊はベトナム西山・阮両朝と中国清朝との間で外交問題になっているので)

2002/05/13

文字というのは怖いものです。同じ事件でも、書き方によってはミスを隠そうとする卑怯な人物にも、過ちに悩んで落ち込む好人物にもなり得るのですから。知れば知るほど、その事件の当事者や加害者が何故やってしまったのか? とか、何故記事になると、あれほど一面しか見られないのか? などと、疑問が浮かんできます。じっくりと考える必要がありますな。

最近気が付いたこと。インコのみどり(♀)のわきがつるつるである。地肌丸見えでうっすら生えているはずの綿毛が殆ど無い。人間の女性ならつるつるも結構だが、インコの雌ともなると微妙に変。ポチョのように神経症ならばもっと別のところの羽根をむしるはず‥‥判断に迷っています。

読書:ライバー『放浪惑星』(読了。いまいち好みではない。)

2002/05/12

今日は客先に行って来ました。が、大変でした。データベースの処理を途中で停止したら、データベースの関連ソフトが一切動かなくなってしまい、再インストールの憂き目に(泣)。まぁ、ともかくももとの状態に復旧したのですから良しとしましょう。

読書:『安南史略』(資料です)

2002/05/10

妹が医師国家試験に合格したのは良いけれど、“医籍登録に税金6・万・円”ってどういうことですかね? 財務省殿。貧乏人は医者になるなってか? 借金8桁までしてこういうオチになるとは思ってもいなかった我が家です。ま、仕方ないので払うけれどさ‥‥。

おまけに妹がもらう4万5000円の“奨学金”(インターンの給料をこう呼ぶ)は、医学会の会費と奨学金の返還に消えることになり、生活さえままならずに2年間は私と母が面倒を見ることになりそうです。

とりあえず、妹には「今は一人前になることだけ考えてなさい」と言っています。借金の返済は、何年後かでも出来るわけだし。

読書:カード『ゼノサイド』(3日目、下巻。久々に読み応えのある作品)

2002/05/09

再来週、数年ぶりに運転をすることが決定。我ながらかーなーり怖いです(笑)。教習所のペーパー講習を受けておきたいのですが、急な話で無理そう。

ニュースでリストラ社員の特集を見る。売上主義の能力給で年収180万円カットだそうな‥‥それでもまだ760万円ももらっているじゃないか、と思ってしまうのですけれどねぇ。なんでこんなに恵まれているのに自分を不遇だと思うのだろう? 求人は資格がないとだめなんだねぇ、とぼやくのならば、どうして資格を取るために勉強しないのだろう? 何故現場を見ないでイメージだけで次の職場を決めようとするのだろう? 贅沢だし、認識が甘すぎるね。まぁ、この人はそのことに気が付いたみたいですけれど。

読書:カード『ゼノサイド』(2日目。やっぱりカードは読ませます)

2002/05/08

ぼちぼちインコのピンが痒がり始めている。滅多にやらない“頭をかいてくれ”ポーズにめろめろしている私‥‥。

そういえば、セキセイインコで強烈な映像を見たことがあります。無重力状態に小鳥をおいたらどうやって飛ぶのか? という実験でした。この一分ほどだけ無重力になる実験用飛行機に乗せられたセキセイくんは結局、無重力状態では飛べなかったのです。羽ばたけば羽ばたくほど、くるくる回転するばかり。もちろんセキセイくん大パニック!!

‥‥と、いうのも、鳥というのは重力と揚力(持ち上がる力)を利用して飛ぶように進化しているので、重力がないと揚力のみが働いてしまい、バランスを崩してしまうのだそうです。

重力から解放されているように見える鳥は、実は最も重力に縛られている生き物と言えるのかもしれません。

読書:カード『ゼノサイド』(1日目。上巻です)

2002/05/06

連休最終日。のんびりするはずが、朝からTVの大音量で目が覚めました。朝からTVドラマ見ないでくれ~と母とひと揉め。私の寝床は引き戸一枚隔ててTVの裏50cmに位置するうえに、母は音量を上げてゆく癖があるから、頻繁にTVの音量で揉めるのです。おまけに二度寝していると、外からわざわざ電話をかけてきて「あんたいつも連休明けは体調崩すから、今日は寝ていなさい」とひとくさり諭されました‥‥たった今、寝ている人間を起こしたとは思っていなかったようです。

小鳥たちは現在順繰りに換羽期に入っています。今はきーちゃんの頭が羽根の鞘で「つのつの」状態。うーん、痒そう。この前はポチョで、次は羽根の抜けっぷりからすると、どうやらピンらしい。残りは確実にみどりですね。

2002/05/05

イベントにて売り子をする。ついでに裏手で同人誌の原稿書き‥‥まー、文献リストを作成して、地の文に大量のルビを振っていただけですが(苦笑)。参考書籍5冊、論文10本程度は思ったより少なかったかな。

この連休中、出ずっぱりで流石に疲れました。明日はおとなしくしていよう‥‥。

2002/05/04

イベントにて友人二人と会う。片方は親族縁者に振り回されているらしい。相変わらずというところでしょう。もう一人とは創作活動全般についていろいろと語ってきました。そりゃあ違うでしょ~と反論したいこともありますが、友人には友人なりの論理があって、話をするたびに新しい切り口が見られるので、非常に参考になります。

「★世直し 平成の水戸黄門 世論調査★」というスパムメールが届きました。もちろん、メールは接続回線を切って(Html形式メールでのJavaScript対策ね)、ヘッダを確認してからプロバイダにスパムブロックを登録して、さっさ削除してしまいました。送り主はスパム撲滅サイトによると、有名なスパム業者だそうです。まったく、市民運動に見せかけるなんて悪質だ。

ちなみに、XBoxや日経の一部サイトのWebメールには「スパムを登録する」という機能があります。これに該当メールを登録して、システム側に“これはスパム”と認定されると、こいつがWebメールシステム全体でブロックされるというわけ。まぁ、このWebメールは元々アメリカ原産でして、うっかり登録して認可されると、なんでもないメールがスパムとして扱われるということもあって一長一短なんですが‥‥。

2002/05/03

寝坊しました。疲れていたみたい。

SFセミナー(昼の部)に参加。予想以上に楽しめました。ジャンルとしての「SF入門」についての話は神林長平氏の“みのるほど頭のさがる稲穂かな”的な丁寧なコメントに始まり、「『SF入門』買ってね」というオチでした。

北野勇作氏の対談はいかにも「時間切れ~」という感じでした。この方は、お茶会形式のファン交流が合っていそうです。話は面白いので。

各出版社のSF関係編集者が揃った第二部は、SFレーベルと縁の薄い祥伝社の方(何となく居心地悪そう)の話が、非SFレーベルの出版社のSFに対するスタンスを代弁しているような印象が残りました。やはり祥伝社の通称“400円文庫”のSFラインナップは意図したものではなく「いろいろ書ける人を集めたらSFが多くなっていた」といった程度だったようです。

特に奥泉光氏の対談が予想以上でした。読みたい度大幅UPです。創作過程(&裏話)や、小説の形式・語り口に対するこだわり(この延長としてダン・シモンズの『ハイペリオン』の話が出ました)、SF的ガジェットを何故使うのかということ、自分がSFに求める期待なんてことまで、サービス満点に語ってくれました。

この方は「SF書き」というよりは、「SF読者」という理解で良さそうな気がします。実に楽しそうに語っていました。普段の講演会ではSFについて語っても聴衆が理解できないんでしょうねぇ、きっと。

購入: 牧野修『傀儡后』(SFセミナー会場で買ってしまいました)