Diary 2003」カテゴリーアーカイブ

2003年の日記。

2003/04/16

J. G. バラードに「戦争熱(ウォー・フィーバー)」という短編があります。戦争とは実は病気の一種で、この戦争熱を研究するために世界でたった一カ所戦争を続けさせられている場所・パレスチナの物語でした。 戦争の回数が多い国ほど殺人者率が高くなるなんて、この物語を連想させます。

インコたちは食欲旺盛です。朝方に餌を取り替えていると「まだか~?」とでもいった風情で首を傾げて私を見上げてきます。「ほれほれ、餌だぞ」と私が目の前で餌箱を見せびらかすと、興奮して逆毛をたてて浮き足立って、わらわらと集まってくるのがたまりません。 インコ類は表情がとても豊かなので、本当に飽きません。

2003/04/15

最近、とみにDOSコマンダーと化しているEtushoです。Windows2000の拡張DOSでCSVのフォーマット変換とか、バッチファイル内でフリーのデータベースMySQLとグラフツールGNUPLOTのコマンドを起動し、1ヶ月のCPU使用量を集計・グラフ化したりなぞしています。UNIX使えば早いのですけれど、そうするとお客が使えないとの由。

ようやくN*Kの『にんげんドキュメント』を観ました。今年春の選抜高校野球に出場した東洋大付属姫路で投手として活躍したグエン・トラン・フォク・アン君の番組です。 アン君のお母さんが、神社にお参りしているときに伏礼していて、「あ、ベトナム人のお参りだなぁ」と印象に残っています。ベトナムにも集会所付き社の“デン”や寺“チュア”、廟“ミェウ”があるので、ああいうところにお参りすることも自然なのかも。

ところで、彼の名前は来日時の日本風読みになっていて、ちょっと独特。 多分綴りは Nguyen Tran Phuc An でしょうね。表記はああなっていますが、日本人の耳には「グェン・チャン・フック・アン」と聞こえると思います。日本人には奇異に思えますが、彼の場合、“グェン”と“チャン”は父方と母方の姓で、“フック”はミドルネーム、“アン”が名前になります。ベトナム人は基本は父方の姓を名乗りますが、母方も重要なのでこういう二重姓が時にみられるとのこと(男女同権という価値観を知ったこともあるらしい)。ついでにいうと、姓の種類が少ないうえにミドルネームのバリエーションも無いので、個人識別は殆ど名前でおこなっています。練習用ユニフォームに「アン」と大書してあったわけはそういうことです(笑)。 また、ベトナムでは元々書き文字が漢字だったため、大量の漢語が外来語として日常生活に浸透しています。日常語に圧倒的な親和性を持つローマ字ベースのクォックグー(国語)に移行してしまった現在、ベトナムの人たちの殆どは漢字が読めません。しかし、アン君のお父さんのように発音がどういう意味を持っているかという知識はあるので、名前は大体漢字に互換できます。ですから、アン君のフルネームを漢字に互換すると“阮陳福安”になるわけです。こう変換してようやく良い名前だと大半の日本人には実感できるのでしょうね。

個人的に彼には東洋大に進学してもらって、東都大学野球で投げて欲しいです。母校なので。

2003/04/14

今日は何年ぶりかに過去の愛称を呼んでくれる小学校時代の友人に会いました。小学校4年生の頃には私は名字か“うめさん”としか呼ばれなかったので、いとこ達以外でそのように呼ばれると物凄く新鮮です。

数年ぶりに書きたい小説のネタがあるのですが、なかなかこのスケジュールでは無理そうです。ジャンルはもちろんSFで、一応ファーストコンタクトもの。この間フレイザーの『金枝篇』を買って火がついてしまったという次第。安直だ‥‥。 ともあれ、没になる可能性が高いですから、絶対にあてにしないで下さい(笑)。

一昨日購入:岸啓介『愉快な機械』(古書店で掘り出しました。この世界観が好きそうな人を私は数人知っている。私も好き。ホームページはここ→岸啓介読本)、渡部忠世編『稲のアジア史1 アジア稲作文化の生態基盤』(別の古書店で発見しました)

2003/04/13

考えても詮無いことは、取り敢えず後回しにしよう、という一日でした。目の前のことをこなすことだけを考えましょう。ま、別に大したことではないし。

2003/04/12

SFの集まりに行って来ました。いろいろな方々が来ていて、それ自体がフィクションがかっています。

ゴールデンウィークのスケジュールが全く不透明で困っています。親戚が踊る日舞の公演も、SFセミナーにも行きたいのですが‥‥。

2003/04/11

明日は土曜にもかかわらず、8時に客先出勤です。6時半には家を出なければ。

以前から自覚はあったのですが、私は饒舌な割に遅筆です。20代前半の頃は体力にものを言わせて、2日で原稿用紙50枚を書いたものですが、今ではこの日記を書くのも20分~3時間かかります。メールだって2時間くらいかけて書いて、1日ねかせて、また2時間くらいかけて書く大作(笑)が大半。筆の速い人がどんなに羨ましいことか!!

と、いま懸命に早書きを試しています。執筆所要時間は12分なり。

読書:櫻井由躬雄『ベトナム村落の形成』(6日目くらい)

2003/04/10

休日出勤の代休でした。銀行へ行ったり、映画を観たり、ひとりでぶらぶらしたり。明日、明後日と大車輪で仕事をしなければなりませんから、気合いを入れて遊んでいます。

数年前から言い続けてきた「独居」話がかなり現実味を帯びてきました。まぁ、母も私も限界が近づいてきたということです。流石に今月いっぱいは身動きがとれないので、来月以降に徐々に準備してゆくことになりそう。

2003/04/07

新型肺炎が流行っています。ベトナム語の先生は帰省中の上に、渦中のハノイっ子なので少し心配。

新しいプリンタを買おうかどうか思案中。最近、デジタル機器をゴミに捨てる時のことを、まず考えてしまいます。いつかは埋め立てるしかない粗大ゴミになってしまうもの、しかも使い切っていないものを買い替えるのは気が咎めます。おまけに買い取りサイトで調べたら私のプリンタは‥‥値段がついていないし!!

ついでに言うと、昨今のベトナムに行くとゴミ問題について考えさせられますよん。焦眉の急なのに、未だポイ捨て天国ですから。

読書:櫻井由躬雄『ベトナム村落の形成』(実は4日目)

2003/04/06

セキセイインコ達に普段の小松菜ではなく、蕪の葉をってみたところ、結構良い感じについばんでいます。それはいいけれど身体を蕪の葉にこすりつけ、逆毛を立てて遊び始めました。大興奮状態。水浴びの真似事をして、散らかして大変でした。

と、片付けているそばからきーちゃんは興奮状態で飛び立って、方向転換に失敗して布団につっこんでいるよ‥‥。

午後からお花見に行って来ました。今年もまた谷中霊園です。墓場の通路が桜並木となっているわけですが、外国人の集団に古楽器を奏でる一団、三味線をつま弾く方など独特の情緒が漂う名所です。是非とも散策にどうぞ。

さてさて、花見というと日本酒です。久しぶりの友人も、この前にも会ったばかりの友人も食べ物を持ち寄って共に酒盛りです。今年は「菊水 生しぼり」、「一の蔵」などに舌鼓を打ってきました。

2003/04/05

アメリカは順調に進んでいるようで。

とはいえ今回は「戦後」処理が本番です(戦後復興ではないのがミソ)。ここでアメリカは自国の国益に傾斜しすぎた処理をすると、確実に状況は戦争以前より悪化します。アメリカが焚きつけたにもかかわらず最近ぎくしゃくし始めたクルド人問題や、トルコやイランらがそれぞれ背後についている反フセイン勢力の扱いも、アメリカは軽~く扱いそうですから、余計心配になります。こういう調停が必要なことに関してはアメリカは下手ですし。なにより一番辛いのがイラク国民ですから。

ところで、日本再武装論を語っている人は「北朝鮮」だけではなく、「中国」というファクターを考えているのでしょうか。

日本が軍備を持ったら一番に各種弾頭の照準をコンピュータにインプットするのは北朝鮮ではなく、核開発の進んだ中国だと思うのですけれどね。資源を自前で調達できる国民13億の国家と日本とでは勝敗は明らかでしょう。アメリカは日本を中国への前哨としたいのはやまやまでしょうが、それは日本にとってリスクが大きすぎます。日本の経済は今や、輸出入とも中国無しではやっていけませんよ。日本は冷戦期のキューバになるつもりでしょうか?

「何も持たない私をあなたは攻撃するのか」と主張し、行動することこそ日本の心意気ではないかなぁ。アメリカが“リベラリズム”という切り札を失った今、それを掲げる義務があるのは日本ではないかと思う今日この頃です。

この一年、高校時代にやった適性検査というものは、まんざらいい加減なものではなかったのかなぁ、と考えることが多くなってきています。最近、よく当たるらしい性格検査サイトで複数立て続けに似たような結果が出ていて、余計そんな気持ちが強くなってます。

ただし、問題はこのお薦めの職業というやつでして、インパクトが強いのが多いのです。まず必ず共通するのは、思想家・宗教家・哲学者(そんなもの薦められても)。時々共通するのは弁護士・検事・作家、そしてウケねらいと思しき教祖と救世主(‥‥オイ)。ごくまれに事務員・心理カウンセラー(ほっ)。共通しているのは殆ど分析+主張+理想系の職業というところですな。歴史家が無いのが寂しい(泣)。

それにしても、この高校時代の適性検査って、実はちょっとしたトラウマでした‥‥。自分で思っているよりそういう要素を持っているのでしょう。否定したつもりでコンピュータ技術者をやっていますが、こんなこと書き散らしていますから。とまれ、さすがに教祖や自称救世主はなるつもりありませんのでご安心を(笑)。

セキセイインコのピンの換羽はようやく終わりました。でもまだ角質をふりまいています(^_^;)。