2005/06/21

派遣先の端末のハードディスクがご臨終を迎えました。かちゃん、かちゃんと異音を発して急にお亡くなりになってしまったので、データのサルベージが間に合わず、パソコンから取り出してUSBで別のパソコンに接続したものの全く認識される気配がありません。弾いても、振っても状況は変わらないまま、ボスに至っては「イタコを呼んでデータを呼び出ししてもらえば」と言い出す始末。そして私も「16進で呼び出されても困るんで遠慮しときます」と笑うしかない状態。

そこにやってきたのはW氏。賭だけど、どうせ駄目ならやってみる?と提示されたその手段は。

「ハードディスク内部の読み取りアーム上斜め45度にひっぱたく」

という、技術屋にはある意味伝統的なものでした。フリップにひっついたアームを衝撃で引きはがすという理論に基づいた最後の手段だそうです。この禁断の秘技に“やり直し”という言葉はありません ―――‥‥さりとて、失う物は何も無し。

やってくださいとお願いしました。

W氏はディスクを、ぱんっ!と思いっきり叩きます。

恐る恐る、USBケーブルをパソコンに差し込みます。

ぱそこんがハードディスクをにんしきした!!

異音をジャジャジャと立てながらも、なんとかファイルの読み取りに成功。周囲の野次馬も私も「すげー、認識したよ」感嘆の声をあげていました。いやぁ、本当に叩いてなんとかなるとは思わなかった。コンピュータの世界は奥が深い。