NHKの大河ドラマ「時宗」に蒲壽庚が出てきていました。蒲壽庚というのは歴史上の人物。13世紀頃、中国南部で貿易商人のボスをやっていた人でなんでもムスリム(イスラームの信徒)だそう。で、その蒲壽庚の役者さんが白人系の顔だったので微妙に違和感が。そう感じていて、ふと気がついたのですが「ムスリム=アラブの顔≠蒲壽庚=ムスリム」という矛盾が違和感の原因だと思い至り、我ながらちょっとショックでした。
というのも、ペルシア(現イラン)人は白人系ですし、バルカンでも白人種のムスリムはぞろぞろいるわけです。当時のイスラーム商人のネットワークからしても南中国に白人種がいても変ではありません。つまりムスリムはアラブの顔、という思いこみが私にまだ残っていたようなのです。いかんですなぁ、自分。
まぁ、実際の蒲壽庚の人種が何であれ。あの役者さんの人選は時代考証ミスではないてことですね。ここであの赤い彗星の名言をつい思い浮かべるあたり(とほほ‥‥)。
余談ですけれど、このドラマのクビライの髪型「前髪におさげ」が私的にヒットです。はじめて見たとき妹と二人して「かわいい‥‥」と呟いてしまいました。