2000/07/31

突発的に忙しくなった。

Macintoshで使用するブラウザのシェアを調べるお仕事だったのですが、当初の予想を大きく覆し、Webにそういう情報は転がっていないことが判明。知識はインターネットに存在しない、と知ってはいましたが、今回は仕事なだけにかなりイタかった。

Webは知識の共有がお題目ですけれど、企業の論理ではそのつもりはさらさらないし、普通の人は「俺の話を聞け!」てなもんです(このページもそうだわ。王様の耳は、と叫ぶ『穴』としてつくったのだし)。そう考えると、インターネットって知識の宝庫ではなくて、『物語』の坩堝なわけです。存在する価値云々という次元はともかくとして此処には別の価値があるのです。妄想の集合体としての魅力とでもいいましょうか。

私にはこの電子の状態のさらに膨大な集合が、人間に別の世界があると錯覚させる事実と、さらには錯覚する心をもつ人間のあり方や、こんなデコレーションケーキのような妄想体を作り出してしまった人間の社会に非常に魅惑されております。