Diary 2004」カテゴリーアーカイブ

2004年の日記。

2004/10/17

根津美術館の「宋元の美」展とサントリー美術館の湖南省出土古代文物展をはしごしてきました。

湖南省出土古代文物展で展示されていた走馬楼出土の木簡は、電子化してデータベースを構築し、統計学の手法を導入してこそ真価を発揮する遺物ですね。140000点も木簡があれば、そうせざるを得ないわけで、確かに電子化作業は進められていると小耳に挟んだ記憶があります。完成ははるか先のことのようですが、完成すれば三国時代の呉がどのような行政を行っていたか相当解明されるでしょうね。

「宋元の美」展は日本に伝来した漆工芸品を中心に構成されていました。堆朱の盆で図案の空白部分に施された文様の細かさにはくらくらします。

微妙に体調が良くない。喉が痛み、微熱が出ています。これはブタクサアレルギーか、口内炎のせいか、はたまた本当に風邪を引いてしまったか、どれだろう? ともかく暖かくしておいて損はないか。

読書:弘末雅士『東南アジアの港市世界』(5日目。貿易と異界について)

2004/10/15

社名の変更は来月でした。先走りでしたね。

健康診断の結果が返ってきました。概ね良好。低レベルをフラフラしているけれどもレッドラインは越えないという、実に私らしい検査値でした。こんなぎりぎり健康状態が続くと、時に、いっそ病気になりたいと思うこともあります。

今週来週は、博物館巡りガチンコ勝負をする予定。

読書:弘末雅士『東南アジアの港市世界』(4日目)

2004/10/14

ヒエロニムス・ボスの『快楽の園』という絵があります。高校時代に図書室の美術全集で偶然見て以来、忘れられない作品でしたが、ようやくこの作品(だけ)を解説した本が見つかったので、紀伊国屋に発注しました。 『快楽の園』は一度は直接対峙してみたい、凄まじい絵です。

そして、とうとう『ケルベロス第五の首』に取りかかる決心をしました。

読書:弘末雅士『東南アジアの港市世界』(3日目。人喰い人種伝説の背後にあるもの)

2004/10/13

客先で会議が早く終わり、定時に帰宅できてささやかな幸せを感じています。毎日こんなだったらいいのに。

翻訳家の矢野徹さんがなくなられたそうです。SF作品の翻訳には随分ふれていました。ご冥福をお祈りいたします。

読書:弘末雅士『東南アジアの港市世界』(2日目。16-17世紀の東南アジアは面白い世界ですよ。英雄はいないけれど)

2004/10/12

死んだ飼い猫をクローニングして復活させます。というビジネスが早くも出てきているらしい。人間の究極の自己満足なので、気色悪いことおびただしい。それはともかくとして、クローン猫はもちろんオリジナルの記憶を持ちませんから、飼い主を見ても「あんた誰やん?」状態でしょう。飼い主はそれで満足するのでしょうか?

さらには、ぶち猫は決してオリジナルと同じ斑にならないということを、飼い主は納得しなければなりません。猫の斑模様は後天的な形質であり、母猫のお腹の中で完全にランダムに決定されるものなのです。さてさて、これで同じ猫が復活したと言い切れるのでしょうか。無理。同じものは決して作れず、別の個体の猫にすぎないのです。

クローンはコピーじゃないんですよね。敢えて言うなら「可能性」の存在です。そういう方が、夢があっていい。

読書:飛浩隆『象られた力』(3日目。奇麗な作品群でした)

2004/10/11

外出して、甘い飲み物とお菓子をしこたま食べて、今後一週間くらいジュースも炭酸もお菓子もいらない気分です(特に炭酸は一ヶ月ほどなくてもいい)。うう、酒を飲むときよりも胃にダメージがきています。まだ胃が回復しきっていないのかもしれません。夕食も薄く味付けした大量の野菜のみですませました。

ちなみに、私の部屋には味の素もマヨネーズも味噌もありません。胡麻油、オリーブ油とリンゴ酢、バジル、オレガノ、シナモン、カレー粉が戸棚に突っ込んであります(これらは塩分を抑えるために使用)。砂糖はマクド○ルドで無理矢理ついてくるグラニュー糖とブルガ○アンヨーグルトのものを流用し(しかも使い切れなくて余ってる)、冷蔵庫にはナンプラーとハオユージャンとコンソメと醤油が入っています。そんな私の冷蔵庫の中身を知った友人Tは「日本人の冷蔵庫じゃねぇ」と言い切りました。

‥‥いや、醤油と鰹節は確保してあるから。味噌はたまに使いたいのですが、量が多すぎてつい買わずに済ませてしまいます。

2004/10/09

台風一過。すさまじい威力でしたが、通り過ぎたらあっという間に落ち着いてしまいました。時折ひゅうひゅうと風が吹き抜ける以外、妙に静かで落ち着きません。明日は秋晴れだろうな。

音曲に画像を追加しました。うーーーーん、花子フォトレタッチは一部機能の使い勝手はいいと思うのですが、微調整が効かなくて辛い。とはいえ、資金難の今、PhotoShop CS の購入は無理だから、花子フォトレタッチでお茶を濁すしかないか。

2004/10/08

明日は台風直撃の模様。もう今から大雨が降っています。今年は本当に台風に祟られているなぁ。

読書:飛浩隆『象られた力』(2日目)

2004/10/07

今月1日より、社名が変わりました。勤め先の会社は悪い意味で有名だったので、社名変更自体は構わないのですが、問題は会社のマークです。教育産業ですか、と確認されてしまいそうな、微妙な路線違いのマークになってしまいました。社員の投票で決まったものですから、なにも言えないのですけれど‥‥。

読書:飛浩隆『象られた力』(1日目。ナウシカや、ブラッドベリの『霧笛』、クトゥルフなど、意外とお遊びも)