浜たかやという作家の通称“太陽の牙シリーズ”(或いは“ユルンシリーズ”)という一連の作品群を探していましたが、どうやら復活していたようです。古代中央アジア風世界を舞台にした連作群で、児童文学にしては重厚な作風でした。読んだ当時はびっくりしたものです。前作で典型的な少年英雄だった人物が、次作では老王となって陰謀の果てに殺されてしまうのですから。建石修志という方が描いている幻想的なイラストも印象的です。建石修志氏のHPは「ケルビムの五月商会」、天使とかアリスとか、人形とかが好きな友人(複数)には堪らないつくりかと思われます。“太陽の牙シリーズ”、注文しようかなぁ。