片付けをしていたら500円玉をはじめとして小銭がじゃらじゃら出てきました。あまりに沢山あったので郵便局に貯金しにいったところ、旧500円玉だけ、はじかれて返ってきました。機械が新500円玉でないと受け付けてくれないタイプだったようです。
いや、恐いのなんのって。最近まで流通していたお金が、お金でなくなって金属のメダルになってしまった瞬間を今日私は体験したのです。現代でも、兌換を保証する国家のバックアップが無くなってお金が信用を失うという現象は世界中で頻発していますが、そのような災厄に見舞われた人々はもっと恐ろしい思いをするのですよね‥‥働いて貯めた「価値」が瞬く間に蒸発してゆくのですから。
ちなみに旧500円玉はちゃんと他のお店では使えました。まだ「旧500円玉には500円の価値がある」という社会的なお約束は健在のようです。良かった良かった。
読書:ルヴェル『夜鳥』(1日目。ストーリーのレベルは高いですが、人生陰惨劇場と言うべきネガティブさは読む人を選ぶでしょう)