寝坊しました。疲れていたみたい。
SFセミナー(昼の部)に参加。予想以上に楽しめました。ジャンルとしての「SF入門」についての話は神林長平氏の“みのるほど頭のさがる稲穂かな”的な丁寧なコメントに始まり、「『SF入門』買ってね」というオチでした。
北野勇作氏の対談はいかにも「時間切れ~」という感じでした。この方は、お茶会形式のファン交流が合っていそうです。話は面白いので。
各出版社のSF関係編集者が揃った第二部は、SFレーベルと縁の薄い祥伝社の方(何となく居心地悪そう)の話が、非SFレーベルの出版社のSFに対するスタンスを代弁しているような印象が残りました。やはり祥伝社の通称“400円文庫”のSFラインナップは意図したものではなく「いろいろ書ける人を集めたらSFが多くなっていた」といった程度だったようです。
特に奥泉光氏の対談が予想以上でした。読みたい度大幅UPです。創作過程(&裏話)や、小説の形式・語り口に対するこだわり(この延長としてダン・シモンズの『ハイペリオン』の話が出ました)、SF的ガジェットを何故使うのかということ、自分がSFに求める期待なんてことまで、サービス満点に語ってくれました。
この方は「SF書き」というよりは、「SF読者」という理解で良さそうな気がします。実に楽しそうに語っていました。普段の講演会ではSFについて語っても聴衆が理解できないんでしょうねぇ、きっと。
購入: 牧野修『傀儡后』(SFセミナー会場で買ってしまいました)