2005/12/24

韓国の黄禹錫教授のES細胞に関する論文データ捏造問題で、アメリカのサイエンティフィック・アメリカン誌(日経サイエンスのオリジナル)が論文を取り消すそうで。日経サイエンス1月号で「世界の科学技術リーダーBest50」の最優秀研究リーダーとして紹介されたのが今月のこと。それが急転直下の情勢で驚いています。

でも、この問題でどうしても思い出すのが旧石器捏造事件ですね。国威発揚が見え隠れするところとか、チェックが効かなかったところとか、多分、病の根っこは一緒。とまれ、今回の黄教授の事件を、韓国に叩かれた旧石器捏造事件の意趣返しのように叩くのは“目くそが鼻くそを笑う”ようにもので、見苦しいから止めた方が賢明。私は互いの欠点をたたき合う、きりのない応酬にはいい加減飽きました。品のない誹(そし)り合いを延々続けるよりは、一緒にこの病理を考えよう、どうすれば捏造を防止できるか知恵を出し合おう、という方向に持って行けるのが望ましいかと。

そうそう、日暮里にある中華ご飯屋さんで今晩食べたタイカレーとダチョウの炒め物が美味かったです。クリスマス特別料理だそうで。タイカレーは以前バイトだったタイ人のお嬢さんが監修した本場の味ですし、初めて食べたダチョウは少し甘めのコクのある味でした。でも実のところ‥‥タイカレーはかなり辛かったです。