2009/03/17

先日視聴した、ソマリア沖の海賊問題についてのNHKの番組を見て、イエメンのハドラマウト地方沿岸も結構被害が出ていることを知りました。

昨今のハドラマウト地方は確かに不安要素が多いのです。ハドラマウト地方は移民や出稼ぎの仕送りによって成り立っている地域であるために、近年の出稼ぎ先であったペルシア湾岸のサウジアラビア諸国(ドバイとか有名)で世界経済の大混乱の直撃を受けているはずですし、確か昨秋には大規模な洪水が発生しています。これらの経済不安と同時進行で海賊がハドラマウト沿岸にも発生‥‥となっているのならばものすごくイヤげな感じ。ついでに言うと、昨日もアルカイダと疑われている爆発が起きている。

今後、下手打ってイエメンの安定が崩れると海賊出没海域は更に広がる可能性もあります。海賊問題は護衛するだけでは決して根本的な解決にならず、多分あの湾沿岸一帯の政治・経済の不安を取り除くしか無いのは確実。問題は「それをどうやるのか」でしょうが‥‥。

読書:ローソン『東南アジアの美術』(5日目、読了。原著が執筆された時期と現代との乖離がちくちくします)