2008/10/24

読書の感想が長くなったのでこちらに。

中央公論新社『世界の歴史 9 大モンゴルの時代』。前半は、モンゴル史の一般書では定番の杉山正明氏の執筆部分。この人の文章は論文以外では“上から目線”が過ぎるし、読者に誤解を与えかねない曖昧な文章も問題だと感じます。私は東南アジア進出の箇所で相当ツッコミを入れたくなりました。同じ京都大の東南アジア研究所の仕事を知っているのかなぁ? わざわざ人の無知さ頑迷固陋さをあげつらって「ほほえましい」なんてどうでもいい感想に文字を浪費するよりソースの記述を入れてほしい。とりあえず、モンゴル以外は話半分でとらえた方が安全かと。

『世界の歴史』を謳っているのでちょっと期待していたのですが、いつも通りという結論です。論文は流石にきちんと読めるのだけれどね。まぁ、これは10年前の本の文庫化なので、最近刊でどうスタンスが変化しているかチェックが要るかも。‥‥お金もないし、図書館かな。

読書:杉山正明・北川誠一『世界の歴史 9 大モンゴルの時代』(3日目)