チベットの暴動のニュースですが、そもそもの原因は植民地化による富の不均衡でしょうが、ダライ・ラマ14世の求心力低下が目につきます。ダライ・ラマは北米神経科学会のエピソードでも判るとおり相当論理的で賢明な人ですが、この状況は厳しいだろうと思う。ここまで人と資本が動いてしまった現在、それを強制的にリセットする痛みはとても大きなものと凡人のわたしでさえ容易に予測できてしまうわけで、尚更ダライ・ラマならそれを理解してるのだろうと思います。どうもあの宗教指導者はチベットの痛みだけでなく、中国の痛みをも軽くするようと努力しかねない印象もあります。
あ、中国の150通のダライ・ラマ逮捕状ははったりな気がします。ここで本当に逮捕してしまったら、更なる暴動を誘発してチベット問題の収拾がつかなくなるのは目に見えているので。
読書:荻上チキ『ウェブ炎上』(3日目、読了)