2006/03/08

祖母の手元には、昭和初めから1970年代にかけての古い写真が多く残っています。祖母方の曾祖父や祖父がわりと写真好きだったためらしい。

陸軍の法官部長だったという高祖父の礼装姿。曾祖父が日露戦争後に陸軍を退役した頃の杖をついた姿、女学校の集合写真にはおかっぱ姿の祖母が写り、父の従姉の日舞初舞台の可愛らしい写真、小学生の頃の父が褌一丁で仁王立ちした海水浴姿(未だに笑える)等々、色々と残っている。満鉄の鉄道技師だった祖父は写るよりも撮って現像する方が性に合っていたらしく、実はあまり写真が残っていないだとか、妹は祖母の若い頃そっくりだったりだとか、面白い発見も多い。

ただ、戦前のものは戦争時に防空壕に保存しておいたら雨水に浸かってしまって、大変状態が悪くなってしまっているのです。半分剥げていたり、よれよれになってしまっていたり。最近、これをパソコンらに取り込めないかと画策しているのですが、この状態の悪さに加えて、スキャナの光で更に色褪せてしまったらどうしよう、とジレンマに陥っています。

どうしたものだか。

読書:カントローヴィチ『王の二つの身体』上(16日目)