2005/12/05

師匠も走る師走です。せわしないったらありゃしない。仕事を後回しにしても、来年の2月まで予定がびっちりってどういうことなんだか。風邪もぶり返してしまって、頭もうまく働かない。失敗ばかりです。

最近、皇位継承問題に絡んで“Y染色体”が妙に目につくので、ちょっとおさらい。数ヶ月前の日経サイエンスで論文の情報を仕込んだばかりで、こんなリンクする話題が出てくるとは思いもしませんでしたが。この論文は「X染色体は組み替えを起こすことで、破損や突然変異を起こした遺伝子を修復している。Y染色体は組み替えを起こさないが故に異常を蓄積しやすい。ならば何故、Y染色体はその姿を保っていられるのか?」という疑問に対する最前線の報告でした。

その論考の主旨は「Y染色体は遺伝子の破損を修復するために、活発に遺伝子を自分で作り替えている」というもの。つまり、世間一般の理解とは違い、Y染色体は破損部位を修復しようとして常に姿を変えているのであって、万世一系はおろか父子間でも同じ遺伝子にはならない可能性がある、ということになるようです。この説は、これはこれでダイナミックなシステムで大変面白いですが、きっと面白くない人もいるだろうね。

読書:『日経サイエンス』(2日目。自分の身体が熱暴走しているので、なかなか理解できません)