2004/11/02

ある方より、新潟県地震の現状について、下記のメールが転送されてきました。できるならばHPに掲載してほしいとのこと。地震はとかく被害状況が報道されますが、こういう生の声は伝わってこないのでここに転載することにしました(途中改行を入れて文章を整えています)。

どうか助けて下さい。小千谷市役所、小学校での救援物資の配給や、炊き出しなどを手伝っていますが、現場はまだまだ混乱しているし、人出(ママ)も足りていません。

そんな状況下で、マスコミの取材陣が50人近く現場付近を陣取っています。小千谷市役所の正面に車を止めている為に、救援物資を運ぶトラックは遠くに止めることしか出来ず、ボランティアの人達がせっせと現場に物資を運んでいますが、報道陣はそれを手伝う気配すらありません。心労と肉体的疲労が積もっている被災者の方々に当然のようにマイクを向け、24時間カメラをまわし続ける神経もさっぱり理解できません。

現地では今、「大人用の紙おむつ」が不足しています。「赤ちゃん用おの紙おむつ」は足りています。あとは、トイレが使えなかったり、下着を替えられなかったりするので「パンティライナー」があると重宝しますが、こちらではもう品切れで手に入りません。P&G、花王、ネピアなどの紙おむつメーカーに電話をして、現状を伝えてください。

夜の寒さが厳しいです。お年寄りは使い捨てカイロをもむことすらできないので「貼るカイロ」が必要です。マスコミの仕事は、こういった情報を伝えることだと思うのですが‥。今日はこのあと、小千谷小学校に小泉首相が来るということで、マスコミ報道人(ママ)の数はさらにふくれあがり、「毛布の配給が出来ないので、小泉さんが返るまで待つように‥」という連絡が入りました。一体何の為の視察なんでしょう?午前中にも数名の政治家さんが小学校に来ましたが、トイレはどこかとたずねられ、仮設トイレを案内したところ「私に仮設トイレを案内するつもりかね?」と、言われたそうです。いったいこの国は、どうなっているんでしょう?

現地では、大人用の紙おむつと、パンティライナー、貼るタイプのカイロを必要としています。これらの商品を販売している企業の「お客様相談室」宛てにメールを送ったり、電話をかけたりして、「小千谷市の被災者が求めているもの情報」を、伝えてください。あなたのblogやHPの中で、ただ伝えるだけでかまいません。皆さんの声が企業や行政を動かします。マスコミは頼りになりません。マスコミに対しては、どうか支援活動の妨げとなり被災者の心労を倍増させる今の取材のやり方についての抗議の声をあげてください。あまりにひどい状況です。

小千谷市にも、続々と個人の方からの救援物資が届いています。有り難うございます。しかし、それを種類別に分けて、配布する人出(ママ)がありませんので、以下の点に注意して送っていただけると大変助かります。段ボールには、外側に「毛布」「洋服」「下着」など、中身を大きく書いて貰えると助かります。靴下1足、下着1枚でも有り難いのですが、もし出来ればご近所の方と声を掛け合って、ある程度まとまった数があると、とても助かります。

送り先の住所はこちらです。 〒947-8501 新潟県小千谷市城内2-7-5 小千谷市役所あて お手数をお掛けしますが、宜しくお願い致します。

大事なことは、こういう情報は時や場所によって必要なものが変わってくるということでしょう。新潟の総合案内( http://www.niigata-inet.or.jp/ )などのサイトをいくつかまわって、現在の状況や支援物資の送り先を確認したほうがいいと思います。

また、義捐金目当ての詐欺や盗難も発生しているようですし、募金などはきちんとした窓口から払ったほうがよいでしょうね。私は日曜日に上野駅にいた新潟県人会にいくらかを託しました。それと同じ駅にいた「あしなが育英会」にも少しばかり‥‥私はこれのお世話になりませんでしたが、彼らの苦労は解りますから。