2004/01/23

dbMagicという開発ツールの新機能解説セミナーに行ってきました。新バージョンのVer.9 Plusは、いま使っているVer.8と比べると、ユーザーインターフェースがえらくVisual Basicチックに変わっています。初めて見た瞬間はかなりビビりました。

ざっと話を聞いたところでは、随分とGUI周りの無理をしていた部分が改善されて、開発が楽になりそうです。まぁ、画面パーツ部分の処理(ボタンをクリックする、とか)をデータ処理部分とは別立てにしたのは当然の判断でしょうね。あれが諸悪の根源でしたから。もう一つ、私的に関心があったUTF-8対応は次のバージョンで本対応だそうです。Shift_JisとUTF-8との互換はできるようですが、この点は残念です。分かる人にしか解らない話だろーなー、これ。

北欧トラッドがマイブームとなって初めて気が付いたのですが、世界各地で伝統音楽を現代音楽として再構成する動きが随分と高まっているようです。面白いのは、ここにはっきりとした傾向があること。

ラテンはちょっと事情が違うような気がしますが、これらの音楽的再興はケルト・ポルトガル・バスク・中欧・東欧・北欧・ロマ・ユダヤ・トルコ・インド・太平洋・アメリカの“山”のフォーク・アフリカ・沖縄等々が盛んなようです。これらは近現代社会の人的・政治的・地理的「周辺」と見なされてきた地域にあたるのです。そして、HMVやTower RecordでもWorldの棚は日本盤や輸入盤が相当数並んでいますから、(私のように)日本人もこのような音楽を以前よりはよく聴くようになっていると考えられるのです。伝統音楽というものを現代に復興させる音楽家たちのエスニシティ、またその試みを好んで受け入れるようになった現代日本人の心性は、関連を分析すると興味深い結果が出るかもしれませんね。

読書:桐山昇、栗原浩英、根本敬『東南アジアの歴史 人・物・文化の交流史』(5日目。近現代は流石に充実しています)