そういえば随分前に『マトリックス』を観ていました。まぁ、内容的にはスミスがいっぱい、アクションいっぱいでお腹いっぱい、といったところです。
個人的に人類の拠点・ザイオンがアメリカ黒人文化色が濃いのが気に入っています。大学時代、黒人霊歌をやっていたもので、私にとってシオンでもジオンでもなく、“ザイオン”なんです。これは解放された黒人奴隷のイメージを通してマトリックスから解放された人類を二重写ししているのでしょうね。
よくわからんという噂の対話シーンも「バグ=キリスト教の原罪」という図式さえ押さえておけばすんなり理解できます。不完全な人間によるバグの累積(人間はどうしても原罪を犯すもの)→定期的にバグを一ヶ所に集積するようシステムを構築しておく(原罪をリセットするキリストの出現)→集めたバグを解消(十字架上の死)‥‥という解釈でしょう。エージェント・スミスとスミスは、天使(マトリックスに制御される)と堕天使(制御を離れる)の関係かなぁ、と思ったりしています。
取り敢えず、スーパーマンが観れたからいいか、て感じです(笑)。