夏休み中のはずの代々木の某書店さんで、ちょっとした成り行きからファン・ヒューリック『秘戲圖考』(台湾の複写版)を見せていただきました。手書きできっちり書き込んだページからは著者の苦労の跡が忍ばれます。あれだけ大部のものを調べ、書いたエネルギーとその源泉となったものに感嘆を禁じ得ません。
とはいえ、私の持っている『秘戲圖大觀』とは違うものなので、困っています。どうやら『秘戲圖考』に挙げられている図版を後から編集し直して足したものがあるようなので、或いはそれにあたるものなのかもしれません。『秘戲圖大觀』自体、非公開出版(なんのこっちゃ)ということだそうで、なかなかこのあたりの出版事情は微妙なものがあるようです。
ついでに、この書店さんで陳之邁『荷蘭高羅佩』(1969、傳記文學社)を購入。まぁ、このあたりはなるべく早く調べて9月頃には更新するつもりです。
近所の神社で夏祭り。思わず屋台でおやつを買ってしまいました。射的の景品や綿飴の袋の柄を冷やかしたり、タイラーメンやタコスといった変わり種屋台を覗いたり、ぶらぶらするだけで楽しかったです。