例のベトナムコーヒーアイス、なかなかいけます。くどさがクセになるオリジナルと違って、冷えているおかげかさっぱりした味になっていました。
“The Ring”を観て来ました。悪くない出来。日本版と比較して、プラスマイナスゼロといったところ。
日本版とリメイク版で大きく異なったのは“貞子(=サマラ)”の位置付けでしょう。善でも悪でもなく、その運命によって強烈な怨念を遺した日本版の貞子に対し、意図せずして災いを振りまくが故に井戸に落とされたのがリメイク版のサマラです。この“封印”された“純粋な災厄”としてのアプローチはパンドラの箱の説話に連なることは明らかで、私としては魅力的ではありつつも、日本人として感覚的に受け入れられない解釈です。だからこそ余計怖いともいえるのですが。
例のビデオも、過去のパッチワークではなく、サマラが視るはずもない将来のデジャ・ヴュに変えられています。過去ではなく未来の映像にしたのは上手い方法でした。いかにも「決められたレールを走らされていて絶対に逃れられない」という心理に観客もさせられますから。
ついでに。「ウィルスのようだ」と台詞にあるように、リメイク版は明らかに続編を意識した作りになっていた所がハリウッドっぽい感じです(笑)。