2002/10/25

アメリカの連続銃撃事件で、容疑者が逮捕されたそうです。ふーん、ムスリム(俗に言うイスラム教徒)でしたか、という感想と、大きな疑問が一つ。容疑者のプロフィールとこれら遺留品がちぐはぐに思えるのです。現場に残されていたという“私は神だ”とゆーメッセージとタロットカードは少なくともムスリムの持つものではないなー。この遺留品から、私は犯人を中産階級以上のキリスト教徒の家庭で育った若者かと思っていましたが。

ムスリムなら絶対に“私は神”なんて言わないです。んなこと言ったら重大な教義違反ですからね。タロットもキリスト教圏のシンボルが満載だし(しかも本当に『死神』のカードならこれも微妙にイスラームの思想に抵触するな)。双方ともまともなムスリムなら普通避けるものです。

これが重要な証拠になるようなら、この容疑者はムスリムをやめたか、養い子の方がやったことか、でなければ冤罪ですね。

読書:Murray Dian H. “Pirates of the South China Coast, 1790-1810” (じわじわ)

購入:サイード『戦争とプロパガンダ』(著者はニューヨークに住むパレスチナ人にしてアメリカのリベラルを代表する知識人。9.11事件以後に著者が発表した雑誌記事を翻訳したもの。公平であろうという姿勢は健在)