2000/04/15

妹と映画「シュリ」を観に行きました。冗談でなく血沸き肉踊っている血みどろなアクションが印象的な物語。血の出ないハリウッドアクションよりはリアルといえます。

「何かを信じると言うこと、それは無私の献身であり、無私の献身は同時に他者に対する絶対的な排斥を意味する」というテーゼが生んだ壮絶なメロドラマなので、丁度そういう「ある一つの対象によって世界は変革されたんだから他の対象の自律的な動きは今までの歴史の思いこみが産んだ幻想にすぎないよ」という感じの歴史の本を読んでいた私には結構他人事ではない映画でした。ちなみにその本、非西洋史・非日本史です。愛するが故に、力みすぎの感が。

余談ですが1、隣の1人で来ていた男性が挙動不審だったので、ちらちら注意していたら開演前、おもむろに「55年体制の成立」とゆー政治学の本を読み始めました。‥‥‥もしかして戦後体制研究のために「シュリ」を観に来ていたのだろーか?

余談ですが2、ああいう俳優さんが韓国では人気なのかなー、と国民の好みの差についても考えさせられました男優さんが妙に地味なんだもの(笑)。そういえば小林念侍によく似た人もいたなぁ。