映画の『マッハ!』を観ました。トニー・ジャーの運動センスは素晴らしいし、それなりに面白かったのですが、少々居心地の悪い映画でした。強いけれどドーピングしないと主人公に勝てないミャンマー人とか、タイのムエタイを小馬鹿にするアメリカ人とか、ちゃらちゃらしているけれど実力の伴わない日本人に、彼らを戦わせて賭をするタイの裏ボスと華僑(?)等、ステレオタイプな人物設定(特に悪役)がタイ人視点から表現されていたためでしょうね。 ついでに映画の『七人のマッハ!!!!!!!』も観ました。非道な麻薬王とその部下達と、こっちも解りやすい悪役です。占拠した村の人々を虐殺する部下達は野戦服に赤いスカーフで明らかにコミュニストのイメージと被らせています。 娯楽映画は、その国の人々にうけるものがなんなのかよく示してくれるという典型だなぁと感じましたな。
さて、タイつながりでクーデターですが、なんかこちらも少々気持ちの悪さを感じています。あのクーデターを起こした人を、せめて国王は叱らなければならなかったのではないかな、としきりに思います。立憲君主としてね。
最近、あの国は一般のイメージと自分のイメージとが離れてゆく傾向があるので注意が要ります。特に歴史関係は。