自分の小さい時のことを思い出すと、TVの子供達がインタビューに答えている時の微妙な本音と建て前が見てくることがあります。特に「‥‥ので、よかったです」を大人しく言っている場合は要注意か、という気がします。子供って本当に面白ければ声のトーンが変わるものですし、“よかった”という言葉は、子供が大人を納得させる際に無難にまとめる定型句ですから。
資料を読んでいるとイメージが変化する人がいます。おや、もうちょっと調べたいな、という気にさせられる人ですね。第二次対元戦時(1284-5)の将軍・唆都なんかが良い例です。元史の列伝だけを読んでいると“いかにも猛将”といった感じなのですけれど、どうも、南海貿易に関与しているふしがあるのです。大学図書館には早く春の眠りから目覚めて欲しいものです。